ホルヘ・ミム〜ラの「ラテンの魂」

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help リーダーに追加 RSS 第8回 災難続き(!?)のエクアドル滞在

<<   作成日時 : 2009/01/09 10:54   >>

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日本では携帯電話の数が普通の電話を上回ったとか、3〜4人にひとりは所有しているという。なにしろ、携帯電話でなくケータイという言葉まで一般化している。しかしホルへは多少へそ曲がりで、東京に住んでいながらディズニーランドに一度も行ったことがなく、「どうせなら、一生行かずにおこう」などと思っている。

そういう訳で(どういう訳だ?)、ケータイも持っていない。しかしキトでのエクアドル対アルゼンチン戦の時、1日だけどうしても必要になり借りることになった。ファスナー付きのバッグのサイドポケットに入れ、人ごみをかきわけてスタジアムにつき、ふと見るとファスナーが開きケータイが無くなっている。

要するにすられたわけだ。結局、弁償することになり、170ドルでノキアの新品を購入。日本でも買ったことないのに、エクアドルくんだりでケータイを買う羽目になるなんて、馬鹿でしょ、ホント。

ケータイが170ドルといったけど、エクアドルの通貨はドルになっている。以前はスークレという独自の通貨があったが、たしか10年ほど前は1ドル=2000スークレだったのが去年は1ドル=25000スークレまで暴落した。

毎日のようにスークレが下落していくのに歯止めをかけられず、「面倒だからドルにしちゃえ」と大統領が思ったかどうかは知らないが、去年の9月から通貨が切り替わった。しかしそのおかげで何でも切りよく1ドルになり、物価が上がって庶民は苦しんでいるという。

エクアドルでもグアヤキルにはほぼ毎年来ているが、キトを訪れるのは4年振り。街の様子もだいぶ変わった。一番驚いたのは、以前は一軒もなかったカラオケバーがゴロゴロあること。すかさず飛び込み、「カラオケは日本で生まれたんだ」などとウンチクを披露し、スペイン語の持ち歌が尽きるまで歌いまくってやった。

ホテルは元5ッ星の“ホテル キト”。昔、5ッ星はここともうひとつしかなく、当時は格式と伝統を誇リ、経営も順調だった。しかし新しい5ッ星がいくつもできると、市街地から遠い、建物が古い、飛行機の航路の下でうるさいなどの理由で客足が遠のき、今や没落状態。名物だったカジノやティールームは閉鎖され、料金も1泊45ドルにまで下がっている。“奢れる者は久しからず、盛者必衰の理”を表していた。

実はこのホテルは、95年のU-17世界選手権の時、日本代表が宿泊していた。当時は別の安宿に泊まり取材の度に足を運んだのだが、今回は客として堂々と滞在。世界に飛び出した小野、高原、稲本にあやかろうと、彼らも遊んだプールで日光浴を楽しんだ。

しかし赤道直下の陽射しはきつい。気温が25度位なので熱く感じず、ほとんどプールに入らないで2時間焼いたら、全身真っ赤になって熱を出す始末。そして今は、剥がれ落ちた皮膚でブエノスアイレスの安宿の床を連日汚し、掃除のオバちゃんに迷惑がられている。


(2001年10月)

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