ホルヘ・ミム〜ラの「ラテンの魂」

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zoom RSS 第38回 アルゼンチンへのサッカー留学は楽じゃない!?

<<   作成日時 : 2010/06/02 11:27   >>

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以前に比べればかなり少なくなったが、今でも南米でサッカー留学している若者はいる。正確には分からないが、アルゼンチンには60人以上の留学生がいると思う。
ホルヘも南米のあちこちで彼らと遭遇し、時には励まし、時には厳しい指摘をしている。

そんな中のひとりである三須君という21歳の選手が、アルゼンチン1部リーグのエストゥディアンテスとプロ契約を結んだ。彼は同クラブのユースで4年近くプレーしていたのだが、こうしたケース、つまり1部リーグのクラブのユースからトップに昇格したのは、日本人としては初めてのことだ。

しかし、やはりアルゼンチンの1部リーグに出場するのは容易ではなく、今期は2部のチームにレンタルされることになった。来期は呼び戻されるよう、そのチームで頑張って欲しい。

読者の方にも、外国へのサッカー留学希望者はいると思う。
しかしハッキリ言っておくが、留学は決して楽じゃない。まして、そこからJリーグに入ろうなんていうのは、至難の業だ。

留学したら上手くなれると思ったら大間違い。
公式戦はもちろん、練習試合にも出してもらえず、チームのおミソとして1年や2年を過ごすケースもザラにある。

多くの場合、選手はどこかの業者を頼って留学する。この業者は真面目なところから詐欺師みたいなものまで千差万別で、まずはそこの見極めをしなければならない。
しかし何も知らない留学希望者に、その見極めはほぼ不可能。運を天に任せるしかない。

しかし良心的な業者に当たっても、トラブルは起こりうる。そうしたケースでは、往々にして留学生サイドに責任がある。

現地に着いて1ヶ月もすれば、よほどのバカでない限り物価や生活費の安さに気づく。
すると、「業者はボリすぎているんじゃないか」と思い始める。半年も過ぎると言葉も達者になり、彼女なんかができたりする。そうなると、業者指定の寮を出て一人暮らし(あるいは同棲)がしたくなる。
やがて、「業者に頼らなくても大丈夫。全部、自分でやってやる」という結論に達する。

これは、業者にとっては一方的な契約破棄。予定していた収入が途絶える死活問題。
そこで防衛や報復として、パスポートを取り上げたり、違約金を請求したり、チームに圧力をかけて留学生を追放するといったドロ沼の争いに陥るのだ。

こうした修羅場を何度も乗り越え、30歳になった現在もアルゼンチでサッカーを続けている男がいる。
彼は留学生ではなく、プロ選手だ。プロといっても4部や5部のチームを渡り歩くレベル。
しかし、日本円で1万5000円から2万円程度の安月給ながら、それで生活している本物のプロなのだ。

ホルヘはこういった人間を応援したくなる性質なので、おせっかいながらちょっとしたオファーを出してみた。
今後、選手として急成長する可能性はまずないし、年齢からみて引退も近い。

そこで引退後のことを考え、ホルヘがお金を出すから、アルゼンチンでFIFA公認の監督ライセンスを取得するように勧めた。

しかしこの好条件を、「まだ現役にこだわりたいですから」と、あっさり拒否。
南米サッカーボケの権化のような男であった。
ホルヘ脱帽。


(2005年10月)


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